ドバイ行き最安航空券の価格に含まれないもの

日付を入力して価格順に並べ替えると、一番上の行がお得に見えます。画面上でいちばん安いドバイ行き航空券の価格で、ときには疑う気にもなれないほどの差がついています。ところが支払い画面で受託手荷物が加わり、同行者の隣の座席は別料金だとわかり、到着するのは宿泊先から遠い空港で、しかも安い交通手段が動いていない時間帯。ホテルに着くころには、並べ替えで一位だった運賃はもう最安ではなくなっています。
これはだましというわけではありません。検索結果の画面が比べているのはただ一つ、座席の価格です。どの航空会社も同じ方法で値付けしているのはそれだけだからです。それ以外はすべて、自分で足すことになります。この記事は、それを支払いの後ではなく前に足すための話です。
座席の価格と、到着までの総額
頭の中に二つの数字を置いておきましょう。座席の価格は検索結果に表示される金額で、運賃に航空会社が徴収する税金や諸費用を加えたものです。到着までの総額は、自宅の玄関からドバイのホテルの部屋まで、実際に持っていく荷物と一緒に、実際に着く日と時刻に移動するのにかかる費用です。
この二つの差はいくつかの項目でできていて、どの路線でもほとんど同じ項目が並びます。
- 受託手荷物。1個込みの運賃もあれば、機内持ち込み手荷物だけの運賃、座席の下に置ける小さな荷物以外は何も含まない運賃もあります。「ライト」運賃とその一つ上の運賃の違いは、ちょうどスーツケース1個分ということがよくあります。
- 座席。子ども連れの場合や、隣に座りたい相手がいる場合、座席指定のない運賃では運任せになるか、あらためて座席を買い直すことになります。
- 変更と払い戻し。最安の運賃はたいてい最も融通がききません。それが問題になるかどうかは、予定が本当にどれだけ固まっているか次第です。
- 到着する空港。ドバイには空港が二つあり、どちらでも同じというわけではありません。
- 到着する時刻。昼間の到着と深夜から明け方の到着とでは、地上に降りた瞬間から別の旅になります。
- ホテルまでの移動。これは上の二つの項目と、ホテルの場所によって決まります。
どれも並べ替えの順番には出てきません。けれども、どれもカードの明細には出てきます。
お客様にドバイ旅行を販売している旅行会社の方なら、この総額での比較こそ、お客様が「当然やってくれているはず」と思っている仕事です。自社の名前を掲げた予約サイトで、その比較を行うこともできます。
DXBかDWCか:最安のドバイ行き航空券の価格より先に空港コードを確認
ドバイへ飛ぶ人の多くは、空港コードDXBのドバイ国際空港に到着します。デイラに近く、ダウンタウンからもそれほど遠くないメインの空港です。一方で、格安航空会社やチャーター便を中心に、一部の便はドバイ・ワールド・セントラルにあるアール・マクトゥーム国際空港、コードDWCを使います。こちらは南西のはるか先、ジュベル・アリの近くにあります。二つの空港は道路でおよそ60〜70キロメートル離れています。資料によって数字は少しずつ違いますが、大事なのはその規模感です。
誰かが隠しているわけではありません。コードは検索結果にちゃんと表示されています。ただ、目を引いたのが価格だと、つい読み飛ばしてしまいやすいのです。それに「ドバイ」で検索すると、絞り込まない限り二つの空港が一つのリストに混ざって表示されることがあります。
DWCが損かどうかは、その先どこへ向かうかで決まります。ホテルが市の南部にある場合や、そのままアブダビ方面へ向かう場合は、DWC到着はまったく理にかなった選択になりえます。デイラやバール・ドバイに泊まるなら、市内を横断する移動は予算の中のれっきとした一項目で、夜になると移動手段の選択肢はぐっと減ります。DWC行きの運賃は、画面上では安くても、その夜には高くつくことがあるのです。
ですから、身につけたい習慣はささやかなものです。価格を見る前に空港コードを見ること。まだ部屋を予約していないなら、先にエリアを決めて、フライトは後から選ぶほうがうまくいくことが多いでしょう。ホテル検索なら、それぞれの宿泊施設が実際にどこにあるかがわかります。
二つの運賃を並べて比べる
検索結果の一番上と、少し下にある運賃を比べる方法を紹介します。金額はあえて空欄にしています。路線や航空会社、週によって変わるので、ここに数字を載せても数日であなたの検索には合わなくなってしまいます。ご自身の数字で埋めてください。
| 項目 | 運賃A:画面上の最安 | 運賃B:少し高め | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 運賃と税金 | 表示あり | 表示あり | 同じ人数、同じ日程、同じ通貨か |
| 受託手荷物 | 別料金のことが多い | 込みのことが多い | 「手荷物」という言葉だけでなく、許容重量 |
| 隣同士の座席 | 別料金、またはランダム | 運賃による | 子ども連れなら重要、一人旅ならまず関係ない |
| 変更・払い戻し | たいてい不可、または高額 | 運賃による | 日程が動く可能性はどれくらいか |
| 到着空港 | DXBかDWCか | DXBかDWCか | 宿泊エリアまでの距離 |
| 到着時刻 | 要確認 | 要確認 | その時間に動いている交通手段、部屋に入れるかどうか |
| 乗り継ぎ | 時間と空港 | 時間と空港 | 別々の航空券で短い乗り継ぎをするのは節約ではなくリスク |
| ホテルまでの移動 | 自分の見積もり | 自分の見積もり | その時間帯のタクシー、メトロ、送迎 |
このうち二つの行には異論の余地があり、ぜひ疑ってかかってください。どこに座ってもかまわない一人旅の人にとって、座席は何の出費にもなりません。結婚式に合わせて日程がすでに決まっているなら、払い戻し不可の運賃にリスクはありません。この表は結論ではありません。並べ替えが飛ばした質問のリストです。
最安の運賃が本当に最安のとき
一番上の行が見たとおりの最安であることもあります。それはたいてい次のようなときです。
- 機内持ち込み手荷物だけで旅をする、それも本気でそうするつもりのとき
- 日程が決まっていて、動く可能性がほとんどないとき
- DXBに到着する、またはDWCに到着してホテルもそちら側にあるとき
- 日中か夕方の早い時間に到着し、市内へのどの交通手段も動いているとき
- 一人旅か、数列離れて座ってもかまわない大人同士の旅のとき
逆に、見かけだけの節約になりやすいのは、スーツケースを持った家族旅行のとき、日程がずれる可能性が現実にあるとき、遠いほうの空港に深夜から明け方に着くとき、あるいは短い乗り継ぎでつないだ別々の航空券2枚で成り立っている価格のときです。そうした場合は、2番目や3番目の行のほうが正直な最安であることが少なくありません。
どの週に飛ぶかは、ここまでのどの要素よりも価格を大きく動かします。それはまた別のテーマなので、ドバイ行き運賃カレンダーの読み方で取り上げました。
判断を誤ったときに払うもの
ここでの失敗が劇的なものになることはめったにありません。どれも小さく、それが積み重なっていきます。
4人家族が最安の運賃を予約し、スーツケース4個分をオンラインではなく空港のカウンターで追加して、追いかけていた運賃差よりも手荷物に多く払うことになる。カップルが深夜過ぎにDWCに着き、ホテルはデイラなのに、市内を横断するいちばん安い手段はその夜はもう終わっている。ある旅行者は変更不可の運賃で節約したものの、会議が1日ずれて航空券は無駄になる。乗り継ぎで節約しようと別々の航空券を2枚買った人は、最初の便が遅れても、2社目の航空会社には何の責任も問えない。
どの場合も、運賃は確かに安かったのです。旅はそうではありませんでした。
支払う前の短い手順
フライト検索で日程を検索したら、選ぶ前に次のことを確認しましょう。
- 到着空港のコードを読み、泊まる場所と照らし合わせる。
- 運賃の詳細を開き、含まれている手荷物の許容量をメモする。
- 到着時刻を単なる数字ではなく、タクシー乗り場の列に並んでいる瞬間として読む。
- 2番目と3番目の行にも同じ項目を足して価格を出す。
- そのうえで、いちばん安いものを選ぶ。
支払いが済んだら、その後の段階も検索と同じくらい大切です。予約確認、e-ticket番号、パスポートと一字一句同じ名前の綴り。これについてはドバイ行き航空券をネットで予約した後に確認することにまとめています。